アメヒヨ不動産 リノベ企画

13

Mar.2020

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VOL. 8 解体作業


リノベと一言で言ってもいろんなパターンがあると思う。

床や壁はそのまま使用して一部造作だけ付け足すパターンから、

スケルトンにしてほぼほぼ中は変更するパターン。


どのパターンでも結局既存物件以上によくなれば「リノベ」ではあるのだけれど、

昔からの劇的ビフォーアフターファンとしては、リノベといえば後者のイメージだ。


「家はそのまま使用します」と言って購入したが、

もちろんはじめからリノベありき。床も壁も解体することを前提で考えていた。



2020年の年が明けた3連休。

ようやくリノベスタートとも言える解体がはじまった。


そうそう、ここで今回の工事の進め方を書いておこう。


そもそもナナツモリオープンのための改装時、

内装設計をプロにまかせるという考えが我々にはスコーンと抜けていた。

ヒロシくんの父(建築士であり構造設計士でもある)にご紹介いただいた工務店のUさん。

材料や職人さんの手配はしてくれるということなので、

当然のように「では自分たちで内装をどうするかは考えよう」となった。

ちなみにヒロシくんも私もその手の学校を出たとかは全くない。

とにかく雑誌や本を見まくって(今のようにネットで情報がすぐ引き出せる時代でもなかった)、

ここはこんな感じ、ここの棚は何センチで、と手書きで紙に書いていった。

図面と呼べるようなものはなく、カウンターの高さは何センチがいい、とアドバイスをくれる人もいなかった。


工事を進めながら

「ここの高さはどうしますか?」

「ここの素材はどうしますか?」

という問いにただただ答えていくという作業を繰り返した。


そしてできあがったのがナナツモリバージョン1。

その時はあんまり思わなかったが、今見るとおそろしくダサい。

その後、少しでもよくしていこうと、壁を立ち上げたり、また壊したり、

そんなことをしながら今に至っている。


↓これはバージョン3くらいかな。

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ちなみにナナツモリの改装の様子は以前のこちらの記事もご覧ください。 


さて、今回の家の進め方もその時とほぼ変わっていない。

とはいえあの頃から比べると仕事として内装をいくつかさせていただいたこともあり、

材料に対する知識や、イメージの幅は大きく広がったつもりだ。

ただ今だに図面が描けないのは同じ。

そして今回もお願いする工務店のUさんもまさか我々から図面が上がってくるとは思っていない。


「とりあえず解体して、その後またプランを教えてください」

「今までみたいに作りながらいろいろ聞いていったらいいですね」

とおっしゃっていただいたので、今回も

「図面なんてなくてもなんとかなるさ、行き当たりばったり作戦」

で進めていく予定だ。


解体1日目。


朝からUさんと3人の解体屋さんが来てくれる。

解体屋さんは皆さん感じが良くて、私が写真を撮るのも快くOKしてくれた。

ほぼほぼ建物の中の荷物は出していたとはいえ、

床にひかれたカーペットや、家電などはそのままだった。

作業開始とともに、驚くほど速いスピードでそれらを庭に出していく。

二曹式の洗濯機も一人でヒョイと出してしまうし、

床のカーペットもベリベリと素早く巻かれていく。


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そうこうしていると一人の方がいきなり天井を壊し始める。

もうお一人は家中のドアを工具で外す。

それぞれがそれぞれの作業をテキパキと行なっていく。

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やっぱり職人さんはすごい。

あっという間に天井や押入れがなくなっていく。


ここでタイムリミット。


いったんお店に戻り、仕事をし、夕方再び家に行ってみると、

ほぼほぼ壁がなくなり、体育館のような姿に。


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天井にむき出しになった軽量鉄骨が想像以上にかっこいい。

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今回のプランでは間仕切りのないガランとしたワンルームにするつもりだが、

正直解体してみないとどこに鉄骨のブレスが入っているかわからず、

リビングの真ん中とかに残す羽目になるかもしれないと覚悟していた。

でも蓋を開けてみると、リビング部分はブレスなど全くなく、

思っていた通りの大きなワンルームが姿を現した。


玄関入ってすぐ左のブレスは予想外だったとはいえ、

ここはどっちみち半個室っぽくしたかったので、むしろラッキーくらいに思える。


いい。めちゃくちゃいい。


Uさんが帰られてからも一人薄暗い物件内でほくそ笑む。


次の日も解体は続き、2日で解体作業は終わったと連絡。

解体屋さん、素早い作業ありがとうございます。

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お店の定休日、ヒロシくんと二人解体後の家を見にいく。

全ての壁・床、お風呂やトイレも外された状態の家はまるで遺跡みたいだった。

床部分に残された束石がそう思わせるのだろう。

二人して、広い!かっこいい!の連発。

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しばし感動した後、今だにできていなかった家の寸法を測る作業へ。

5mのメジャーを片手にチマチマやっていくのは案外大変。

いい加減、あの光でピッとやって、ピッと測れる奴を買うべきだと思う。


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実は家を購入するまでにかなりの時間内装についてあれこれ考えていた。

早く決めなきゃ、と内心かなり焦っていたので、自分でできることだけでも

先行しようとしていたのだ。

でもそのプランは白紙に戻した。

やっぱり実際に解体してみると、いろんなことが見えてくる。

あの窓は活かした方がいい、ここは広い方がいい、とか。


もう一度一からやり直しだ。

焦る気持ち半分、楽しい気持ち半分。


数年ぶりのマクドナルドの店内で作戦会議。

ピンタレストや様々なサイトから情報を集め、我が家に落とし込んでいく。


マクドナルドのワイファイは連続して1時間しか使えないことを初めて知る。

そして2階の席からスマホで注文できるシステムがあるのも初めて知る。


結局あまりまとまらず、今日の終わりにもう一度物件に行ってみることに。

夕暮れ時の日が入る。


実際の家を見ながらしばし話しているうちになんとなく形が見えてきた。

とりあえず紙に書いてみよう、というところでその日は終わった。




信貴山に日が沈んでいく。

一体この伽藍堂の空間がどんな風になっていくのか。

神のみぞ知る。

(いやいや、本当は自分でちゃんとわかってなきゃいけないけどね)

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WRITER

明日香


副編集長
カフェナナツモリオーナー



アメヒヨ不動産 リノベ企画

アメヒヨ不動産、リノベ企画課によるリノベーションドキュメンタリー。
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