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Jan.2015

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日本一の別嬪さんを訪ねて『浄瑠璃寺』

IMG_9332.jpgneko

こんばんは!
ぬくぬくの布団から出れず、人間にはどーして冬眠機能がないのかな?
と毎朝思う、もりじゅんです。

さて今回は、浄瑠璃寺の秘仏が公開中(1月15日まで)ということで
拝んで参りました!

浄瑠璃寺は、奈良と京都の境に位置する木津川市、当尾(とうの)の里と
呼ばれるところにあります。奈良の中心地からも割合近いので
ずっと奈良のお寺だと思っておりましたが、京都なんですねー。
山合いの静かで長閑な里であります。


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参道にお漬物が売ってました〜。なんかほのぼの。


お正月も過ぎた平日、お天気もどんより。人もまばらで静かです。でもこれ
秘仏にお会いするには絶好の環境?!と思うと、歩く参道もウキウキしてきます。


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2月中旬ごろには、馬酔木の花が咲き始める参道。今はひっそり。


さて、今回お会いしたかった仏様は、大きく2つ。本堂(九体阿弥陀堂)に並ぶ九つの仏様
九体阿弥陀如来像」そして、年に3回だけ御開帳される秘仏「吉祥天女像」です。

まずこの本堂ですが「九体阿弥陀堂」として現存する唯一のもので、国宝です!
九体の仏様が横並びにまつられている横長のお堂で、ちょうど仏様一体一体の前に
9つの板扉があります。簡素な造りですが、返って慎ましく、清らかな佇まいが魅力的です。
ぜひ、日本唯一のこのお堂もじっくり観ていただきたい!



お堂の中は一段と静かで、すぐに氷のような板の間が足の裏をじんじん冷やします。
張り詰めた冷気は仏の厳かな世界を強め、背筋がピシっ!と伸びます。


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この扉の向こう一つ一つに、阿弥陀様がいらっしゃいます。



◼︎ 九体阿弥陀如来像


やや大きい阿弥陀如来中尊像を中心に、左右4体づつ並んだ阿弥陀如来像は
ほぼ同じ大きさですが、お顔は一体づつ少し違います。
言葉もない。圧倒的です!同じものが繰り返すというのは、強いですね!

なぜ、九体なのか?
『観無量寿経』という経典にある「九品往生」説。人間の努力や心がけなどいろいろな条件で
九つの往生の段階があるという考えから、九つの如来をまつっているのだそう。

つまり往生のランク付け。ランクによって迎えに来てくれる仏様のメンバーや
乗り物が違うらしい。例えば一番上の「上品上生」、生前善業を成し大乗を修めた人。
金剛台に乗って如来、菩薩などが大勢で迎えに来る。

一番下の「下品下生」、善業をせず悪をなした身勝手な人。
特に迎えのものは来ない。地獄に落とすべき、とあります。
・・・・・・
阿弥陀様が極楽浄土に迎えて下さる時、出来るだけ上のランクで迎えていただけるよう
精進したいものですねー。



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九体阿弥陀堂。他ではやはり観た事ないお堂で、心惹かれます。



◼︎ 吉祥天女像


今回一番観たかった秘仏!日本一別嬪さんの天女とも言われております。
仏像好きで数々の著書を出されている、みうらじゅんさんも
こちらの吉祥天に心底惚れ込んでいらっしゃいます。

白い肌に彩色の残る薄紅の頬、深紅の唇。そしてスッと上がった切れ長の目。
お顔、佇まい、全てが美しい。誰もが見惚れます!とにかく一度実際に観て頂きたい!!
1メートル程の小さな厨子の中にいらっしゃいますが、割と近くで観れます。
わたしはかなりの時間を費やしました。

吉祥天ご開帳の時期は年3回。    1月1日〜1月15日
                  3月21日〜5月20日
                  10月1日〜11月30日


次は春ですね。しかし季節の良い春と秋は、人が多いこと必至です。
あえてのこの時期を選ぶのもいいかもしれません。1年後にはなりますが・・。


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此岸より。灯篭越しに本堂を望む。(池が修復中なのが残念・・)


本堂を出ると、前に大きな池があります。池の本堂側、西側が彼岸。東側が此岸。
古来人々は浄土の池の此岸から、彼岸の極楽浄土におられる阿弥陀仏に
来迎を願って礼拝をした・・。

春と秋の彼岸の中日には、本堂の中央背後に夕日が沈むそう。
まさにその一瞬、極楽浄土の世界が広がるのでしょう。


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きれいな絵葉書。買いました!
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ご朱印頂きました。九体阿弥陀如来像、吉祥天女像もチラリ。


この他、この浄瑠璃寺には三重塔におられる薬師如来(秘仏・重文)や、本堂には、持国天像
増長天像(共に国宝)など、たくさん見応えのある仏様がいらっしゃいます。


何も考えず、ただひたすら仏様を見つめていると、良い意味で空っぽになっていく気がします。
その空っぽは、とても静謐で、有難い時間だなあと感じます。



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仏像にあまり興味のないという方も、お寺そのものがとても美しいです。
「浄瑠璃」とは『澄み切った清浄な浄土の世界』という意味。
静かな里山の中にひっそりとありながらも、スケールの大きな
美しい仏の世界が広がっている、浄瑠璃寺。

まだ訪れたことのない方も、再び行ってみようかという方も、是非!!
おすすめのお寺です。






浄瑠璃寺
木津川市加茂町西小札場40
TEL 0774-76-2390

拝観時間 9:00 〜 17:00
(12月〜2月は10:00 〜 16:00)
拝観料 300円

WRITER

じゅん


編集スタッフ
しゅふ



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