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June.2015

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お持ち帰りfrom世界 “インド、ミラー刺繍のコースター”

こんばんは。閑香です。
本日の「お持ち帰りfrom世界」は、インドのミラー刺繍のコースターをご紹介したいと思います。

アンティークなので、見る人が見ると、ぼろぼろで汚い・・?でも個人的にはかなりお気に入りです。

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インド・・・
モロッコやグアテマラなどなかなかの異国を体験した私でも、しばらくは敬遠していた国でした。
騒がしくて、なんだかとんでもないことが起きるんですよね・・?とインドにまつわる様々な噂に怯えていたわけです。

しかしそうも行ってられない、と意を決して足を踏み入れたインド。
そこは予想を全くもっていい意味で裏切る、穏やかで美しい国でした。


・・・と、その前に、まずは“ミラー刺繍とはなんぞ?”というお話。
その名の通り、布にミラー(鏡)を縫い付けて美しい装飾を施していく刺繍技術のことです。

こんなかんじです。
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なぜ鏡を刺繍するのか・・

それは キラキラ光るミラーが他人からの妬みや嫉みの視線を退ける「邪視避け」、または「魔除け」の役割があると言われているからだそう。
また反射する光によって砂漠での存在を知らせる役割もあると言われています。
そういった理由から、古くから子供の服や、婚礼の衣装などにたくさん使われてきました。

私が今回コースターにしようとお持ち帰りしてきたものは、こういった衣服だったものの端切れであると思われます。


ここでまず簡単に地理を。

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インドはとても広いので、全部はとても周れない。
どこをメインにしようかと思った時に、工芸品などを調べて気になったのが、「ミラー刺繍」でした。

このミラー刺繍が主に西インドのラジャスタン州、グジャラート州あたりで古くから作られているとの情報を得て、ラジャスタン州をメインに旅することに決めました。

ミラー刺繍が一番盛んなのは、グジャラート州のカッチ地方とのことで、またいつかこのあたりに行ってみたいなあと夢見ています。



さて、このラジャスタン州がほんとに素晴らしかったのでした・・。
私が行ったのは、西インドの玄関ともいえるジャイプール、青い壁が印象的なジョードプル、そして城壁が美しい砂漠の街ジャイサルメールの3都市。

【ジャイプール】
別名ピンクシティとも呼ばれ、3つの中では最も都会です。
空港もあるので、西インドをメインに旅したい方はデリーではなく、ジャイプールから入るのもおすすめです。

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【ジョードプル】
ブルーシティとも呼ばれています。
期待していくと、そこまで青くもないような・・とも思いましたが、いずれにしてもいい街です。

優しい店主が営むミラー刺繍のはぎれのお店がありました。
彼が話してくれた、「家族とシャンティ(平和・至福)に暮らせたらお金は少しでいい」という言葉、今も忘れられません。
奥さんが作ったお弁当を少し分けてくれました。

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【ジャイサルメール】
最も好きだった街。別名ゴールデンシティ。
かつてインドと中央アジアを結ぶ交易路の中継地にあり、そのおかげで大変栄えた時代がありました。
今でもその頃建築された豪華な装飾彫刻を施した立派な邸宅が残っていて、とても美しいです。

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それぞれ少しずつ印象は違いますが、どの街も光と砂っぽさがとてもきれいで・・派手さはないのですが、優雅さを感じる街でした。

ミラー刺繍のメイン場所であるグジャラート州と近いこともあり、探すとざくざくアンティークのミラー刺繍に出会えました。

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端切れは再度パッチワークにされているものが多かったので、意外とコースターにできそうな小さいサイズを見つけるのには苦労したのですが、ちょうどいいサイズのものを数枚手に入れることができました。

お願いしてその場で周りだけミシンでまつってもらったものもあります。
それはきれいといえないものもありますが、一針一針丁寧に縫われたことが分かる布たちでした。

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私はコースターにしてますが、他にも花瓶の下に引いたり、額に入れて壁に飾ったり、用途はいろいろです。
また他にも様々なサイズが売っています。
(ただ大きいものは一枚物は珍しく、端切れをパッチーワークでつなぎ合わせたものが多いです。)


最近はフェアトレード商品などでミラー刺繍をヘアゴムにしたものやポーチなども日本で見ますね。
もし見かけることがあれば、これは西インドの砂漠地帯でで女性がチクチクと・・と想像してもらえたら嬉しいです。

そしてインドってなんだか絶対怖い!と思われてる方も、西インドは比較的マイルドですので、あえての西インドピンポイント旅行もおすすめいたしますよ〜。
タージマハル見なくったっていいじゃない!(見てもいいんですけど・・!)

西インドではミラー刺繍以外にも素敵な工芸品があったのですが、それはまたの機会にお話したいと思います。

・・・以上少し力の入った西インドのお話とミラー刺繍のコースターについてでした!

それでは次回も「お持ち帰りfrom世界」をお楽しみに〜

WRITER

閑香


特派員
時々旅人、時々写真家



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