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June.2015

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お持ち帰りfrom世界 “中国四川省の花椒油”

こんばんは!閑香です。
本日の「お持ち帰りfrom世界」は、中国四川省で買った「花椒油」という調味料です。

これからの暑い季節、麻婆豆腐など辛いものがなぜだか食べたくなりますよね〜
そんなお料理にぴったりの「花椒油」です!

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さてさて中国は四川省。
どのあたりかといいますと・・・

こちらです〜
chainamap

私はこの地図にある四川省の玄関「成都」に飛行機で降り立ち、四川省を小さくぐるりと一周、
成都康定理塘甘孜色達成都
と旅しました。

この理塘甘孜色達「東チベット」とも呼ばれる地域で、チベット仏教の文化が色濃く根付いている場所でもあります。
例によって成都以外は標高2500~4000mという高山でした。

高山地帯って、空気が薄くて疲れやすいけれど、空が近くてとても気持ちがいいので私は好きです。

92990025
ちなみに最後の色達→成都はバスで日中移動したのですが、
朝6時にバスに乗り、海抜4000mを超える山道を走り続け、成都に着いたのは22:00。
16時間の移動でした。
私の旅史上、3本の指に入る辛い移動であったことは記憶に鮮明です。
ああ辛かった・・


・・・とまあ、なかなかハードな旅ではありましたが、やはり景色は絶景でした。
そして出会った中国人の方がみなさんとっても親切で優しかったです・・!

とある事情でお金がなくなった私にお金を貸してくれた女の子(ちゃんと返しました!)、
とある事情でお金がないのに泊めてくれたホテルのお姉さん(ちゃんと後で払いました!)、
同じバスになり薬膳鍋をごちそうしてくれたおじさん(果物もいっぱいくれたなあ・・)、などなど・・
あれ?なんだか私お金ないのを助けてもらいすぎ・・?笑


とまあ私の金銭事情はさておき・・・
人も景色も心を癒してくれる懐深い場所でした。

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理塘の町並み


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理塘の丘から町を眺める


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かわいい子どもたち


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チベット仏教の修行僧たち


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雨の中、散策


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チベット仏教僧院(ゴンパ)と立ち並ぶ修行僧の家



そんなハードな移動の末、無事最後に成都に戻ってきて口にしたのが本場四川料理。

四川料理、といえば日本でもお馴染みやっぱり麻婆豆腐。
そして担々麺!(ちなみに本場四川の担々麺は汁なしです。)

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成都で食べた麻婆豆腐



これらが本当においしかった・・・!

何より日本でよく食べるものと違いを感じたのは、しびれる辛さと共に鼻先をすーっと抜けるさわやかな香り。
山椒のようなのだけど、あの日本でうなぎにかける山椒とはなんだか少し違う・・
でもこの味が明らかに美味しさの要になっている・・・

その正体こそ、今日ご紹介する「花椒」だったのです。

なんでも中国で「麻」(マー)は花椒(あるいは山椒)のしびれるような辛さを指す言葉として使われているらしく、一般家庭でも花椒は欠かせない食材だそう。
ちなみに、山椒と花椒は近縁種でかなり似ていますが、一応別物です。

花椒は調味料に使われているほか、精神安定、消炎鎮痛、血圧を下げ、消化を助ける医療効果があるので、中国では古くから漢方薬に使われていたそうです。
また花椒は麻酔にきく成分が含まれているので、中国では昔大量な花椒を用いて局部麻酔に使うこともあったそうです。
たしかに・・あれだけビリビリするなら麻酔にも使えそうです・・

「花椒油」は花椒を油で煮出したもの。
スーパーでたくさん売っていました。

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日本に帰っていつものように市販の豆板醤を使って普通に麻婆豆腐を作り、仕上げにこの「花椒油」をさっとまわしかけるとなんとまあ・・!
たちまちにあの四川で食べた本場のさわやかな辛さと香りが漂い、
ぐっと本格的な味に大変身!

汁なし担々麺も家で作ってみましたが、その時も最後に「花椒油」を。
うーん・・深みが!

あの独特のさわやかな、しかし痺れるような辛さはつたない文章でお伝えするのには限界があるのですが、
麻婆豆腐好きの方にはぜひともお試しいただきたいものです。

ちなみに私は「花椒油」を買ってきましたが、「花椒」自体が輸入食材店などに売っているようで、これを油で煮るとお家で自家製「花椒油」も作れるようです!

どこの国に行っても、そこの土地に根ざした料理は本当においしく、独特の味付け、スパイスに唸らされることはしばしばです。
本場の四川料理は庶民的な食堂で食べても、さすがな味わいでした。

「花椒油」1本でかなり本場再現率が変わりますので、ご興味ある方はぜひともネットなどで購入して試してみてくださいね〜!

それではまた!

WRITER

閑香


特派員
時々旅人、時々写真家



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