特集記事 > 5分 de 世界旅行

12

May.2017

/

スウェーデン旅行旅日記
「8日目 ガムラスタンの悲劇」

前回までのお話>

faceSW3
無事3人揃い、
レクサンドというスウェーデンの田舎にいる3人。

やわらかな白夜が私たちを包んでいる。
色々あったけど、穏やかで幸せだ。

・・と思っていたらそれはこの旅最大級の
惨劇の前の静けさだった・・

5分で読める旅日記、はじまりま〜す!



花kei2
_MG_9056
8日目SW
おはようございます。
5:30起床。眠い・・・
もたもたと用意。

6:20頃1階のキッチンへ。
昨日、宿の人に翌朝早朝に出て行くことを告げると
サンドイッチを置いておくねと言ってくれた。

と思って行ったら、パンと具材がばらばらで、
サンドイッチになる前の状態で置いてあり、
慌ててパンを切って具をはさむ。

それにしてもこの旅で大活躍のライトマイファイヤーの
スプーン、フォーク、ナイフが一体型になったカトラリー。
これ結構おすすめです。
img104

サンドイッチをタッパーにつめ、
宿を出ようとしたら内鍵が開かないハプニング。
M美が窓から出て外にまわって、
鍵穴をお互い確認しあいながらなんとか開けた。
ふー

さて今日はついに首都ストックホルムに戻る日。

駅に向かいます。
気持ちのいい朝。いいお天気。
思い出の駅・・
蘇る記憶・・しみじみしながら記念撮影。

_MG_8941
_MG_8937
しばらくして電車がきたので乗り込み、
サンドイッチを食べる。
おいしい。

車内で読書。
「いい時にではなく悪い時にこそ人の真価が分かる」
というようなことが書いてあったけど、
そうだよなーと思う。
悪い時にこそ誇り高くいたい。
_MG_8961

朝が早かったので眠かったけど、
最後の電車だし寝たらもったいない気もして
外を見ながら久々に音楽を聴いてみた。

レイハラカミとpredawn。
レイハラカミ・・亡くなったんだよね・・と思ったら
急に生死についての考えがどばーっと頭をかけめぐった。
寿命についてなど。

_MG_8995
さて、そうこうしてたらストックホルム中央駅着!
72時間電車乗り放題のチケットを購入。
ホテルのある駅へ向かう。

なんと!なかなか立派な、快適なホテル!
部屋も広くて海も見える。

一息ついて旧市街(ガムラスタン)へ。
ここは「魔女の宅急便」のモデルの街の一つと言われているところ。

_MG_9009
_MG_8998
しかしなかなかの観光地っぷり。
そして治安もやや悪そう。
大きな通りには物乞いも座っている。

たしかに石畳はかわいいんだけど、人も多くて写真を撮る気にはなれない。
というか実を言うとこういうヨーロッパの都会的な街並み、
そんなに好きじゃないんだよね・・
すぐ飽きちゃうというか・・

でもアンティークのお店などかわいいお店は結構ある。
石鹸と石鹸置きなど購入。

_MG_9024
気づくとあまりにもお腹がすいていて、
お昼でも食べようってことに。

ピンとくるお店がなく、
せっかくなのでスウェーデンらしいものを食べたいしってことで、
ぐるぐるまわって、99SEK(1700円)のスウェーデン郷土料理、
ミートボールベリーソースがけwithマッシュポテトを食べることにした。

想像通りか、やや想像よりもおいしい!
ベリーソースが日本で食べるベリーソースよりずっとおいしい。
北欧はベリーの国だな。

_MG_9015
さて、英気も養えたところで再び出発。

ガイドブックに載っていた、全長15cmの触ると幸せになるという「アイアンボーイ」なるものを探し回っている途中、
王宮近くを通りがかり、見張りの兵隊さんの交代儀式を見る。
ついアテレコして遊んでしまった。

アイアンボーイを発見し、ツルツルと触った。
img105

それにしてもガムラスタンの石畳のせいで足がすごく痛い。
今回短期間だしいいかと思って
スニーカーではなくショートブーツできてしまったのだが、
失敗だった。
うーしんどい・・・

と思ったけど、小さな島に渡る橋があったので渡ってみる。
その手前にアイスの屋台があったので、
アイスでも買おうかってことに。

そうえいば、私とY子は二人の時は共同金財布というのを持っていて、
そこからまとめてご飯代を払ったりしていたのだけど、
M美と合流してからそれを出していなかった。
まだ少しお金が入っていたはずなので、
アイスはそこから出そうか、と財布を預かっていた私は
そこからアイス代お支払い。

どのアイスにするか迷ったけど、
先ほどスウェーデンのベリー力の高さを感じたので、
ブルーベリーのアイスにした。

これが大正解。
濃厚でめちゃくちゃおいしい・・!!
つかの間元気になってはしゃぐ。
_MG_9054

そこから、竹下通り的な人混みの、
ごちゃごちゃした店が多い通りを歩く。
うーん、しんどい・・すごくしんどい!!

休憩しつつ歩く。
いつもならここで一旦宿に帰って昼寝・・といきたいところだが、
今日と明日しか観光する日はないし、
ちょっと無理してフォトグラフィスカ(写真美術館)へ行こうということになった。

トラムに乗って、フォトグラフィスカのあるスルッセンという駅へ。
海沿いにフォトグラフィスカはあった。

青色点々
あーーー・・ここからは本当は書くのも嫌で隠蔽したいのですけど・・
しゃあねえ、書くか・・

フォトグラフィスカに着き、入場料を払おうとサブバッグを開けると、
あれ・・?ポーチがない・・・
私のいつものタイの民芸ポーチ・・
共同金と、そしてパスポートを入れていたあのポーチが・・・
ない・・・

やばいやばいやばい・・・と思いながら
サブバッグの中身を全部出して、
リュックの中身も全部出す。

しかしない。マジでない。

血の気がさーっと引いて、リアルに足が震えた。
気が動転して何も考えられないけど、
どうやら私はまたパスポートをなくしたのだ。

また?
そうです、また、です。
ペルーに引き続き、2度目のパスポート紛失。
ありえるでしょうか?
ありえないよね?
でも今ありえてます。

情けないという感情の金槌で頭を後ろからがーんと殴られたような衝撃・・・
&これからどうしよう・・
&Y子とM美ほんますいません・・
という嵐のような感情の渦が体中をかけめぐり、
しばし放心・・・

いやでも放心しててもしょうがない。

どこで落としたのか?
最後に出したのは、そう、アイスの時・・・
あの時そこからお金を出したのだった。

つまり確実にあの時まではあったし、
おそらくそこで落としたのだろう。
見にいくしかない。

あ〜もう本当に馬鹿すぎる・・・!!


どれだけ人に迷惑かけるんだ〜〜!!

Y子は2度目の紛失立会いに呆れて物も言えないであろうところを、
物言って励ましてくれていて本当に申し訳ない。
M美なんて初めてのそしてたった4泊5日という海外旅行で
こんなトラブルに付き合わされるなんて・・
とんだ大迷惑だろうに、私のことを心配してくれている。

もう私のことなんて見捨てて忘れて・・と言いたい気持ちだったが、
ひとまず3人で一心にアイス屋を目指す。

diamond2

でも正直私は前回の経験から、
たぶんないだろうなあ・・とうっすら思っていた。
アイス屋に戻るとやはりその周りには落ちておらず、
アイス屋の店員に聞くと、
さっきこんな冷たかったでしたっけ?というほどバッサリ
「知らない」との答え。

うーん・・これは・・出てこないパターンですよね・・
たぶんもう見つからんな・・・とぼんやり思いつつも、
とりあえず中央駅のトラベルポリスに助けを求めることにしてみた。

しかしこの中央駅が大阪駅レベルの規模なので、
トラベルポリスを見つけるのが至難の技。
ショッピングモールとショッピングモールをかけぬけ、
ようやく発見した警察署はすでに閉まっていた・・

しかも「土日休み」という張り紙。
この時18:30。
そしてこの日金曜日・・。

トボトボと午前中電車のチケットを購入した
ツーリストインフォメーションに行くと、
朝と同じ若者がいたのだが、
パスポートをなくしたと言っても「警察に電話すれば?」みたいな感じで
全く親身にはなってくれない。

私たちの持っているスマホからはかけられないと言っても、
「知らない」といった素振りで
ガラガラと店じまいされてしまった。

はあ・・・
とりあえずホテルに戻る。
今回のホテルはこれまでと違い、そこそこちゃんとしたホテルなので、
きっと力になってくれるはず。

今一番の問題点、それは、
今が金曜日の19時頃で、明日明後日は当然土日で、
そして私たちは日曜の19時発の飛行機で帰る予定
だということ。

土日・・・公的機関はほとんど閉まってしまう。
日本大使館も例外ではないだろう。
しかし帰るためには日本大使館での手続きが必須。

土曜午前中だけでも空いているということはないだろうか・・
しかしそうだとしてもそれまでに必要書類が揃えられるかどうか・・・

などなど様々なことが頭をかけめぐり、
驚くことに日中あんなに痛かった足の痛みが消えていた。
精神が肉体を超えるってこれのことか・・!

それはともかく。
一旦ホテルに戻る。

サーモン点々
フロントのデスクに40代くらいの女性がいて、
「I lost my pussport・・」と言い終わらないうちに
「Oh my god!!」と瞬時に事態を把握し、
キリッと表情を変えて、
「ok、何したらいいかしら?大使館に電話?」と
日本大使館に速攻で電話。

しかしやはりもう閉まっていて、土日も休みのアナウンスだそう・・
終わった・・・
日曜には帰れないかも。

この勘のいい女性は「リンダ」というのですが、
リンダはまたすぐ別のところに電話してくれて、誰かと話し、
そして地図を出してきて、電車の路線図の駅に丸をして、
「ここに24時間やっている警察があるから、とにかくここへ行きなさい。
通訳もいると思うし、力になってくれると思う。」と。

うーーーリンダ〜〜〜〜!!!涙
なんて頼りになるんだ!!!

さっきみたいに冷たい人もいれば、
こうして力になってくれる優しくて聡明な人もいるのだ。

それにしてもリンダがいたのはかなりラッキーだと思う。
img106

「わかった!ありがとう!!」と言って、
とにかくもうヘトヘトのヘトなので一旦部屋に戻った。

まずは気持ちを落ち着けないと・・まだパニックが続いている。
これでは正しい判断ができない。

Y子とM美にも手伝ってもらって知りたい情報をネットで収集。
これまたラッキーなことに、このホテルは部屋でもwifiがビンビン。

パスポートをなくした場合、
・パスポートの再発行
・一時渡航書発行による帰国
の2つの選択肢があって、
前者は日数がかかるけど、後者は日本大使館で即日で出してもらえる。
(このへんは二回目なので詳しい)

平日であれば渡航書の発行で帰国だけはできたはずなのだけど、
なにしろ問題は明日明後日が土日ということなのだ。

うーん、やはり日曜に二人と一緒に帰るのは無理かもなあ・・と思うけど、
せめて月曜にでもすぐ帰れるように準備だけはしよう。

青色点々
そうこうしてるとM美が
「在スウェーデン日本大使館緊急連絡先」
という電話番号を見つけてくれた。

とにかくかけてみよう。
フロントに電話を借りに行く。
リンダが快く貸してくれる。

かけてみると
「こちらは日本大使館です。ただいま営業時間外です。
旅券の緊急発行、事故などの緊急のお問い合わせは1を押してください。」
というアナウンス。

1を押すと、ツーツーと呼び出し音が流れ、何十回か鳴り続け、
その後プツっと切れた。
なんでーーー!!

その後数回かけても同じでつながらない。
諦めて部屋に戻る。
戻る途中の階段でつるっと足がすべってしりもちをついた。
痛い。

部屋に戻って頭の整理。
再度、するべきことをまとめる。

リンダが教えてくれた24時間の警察、今から行く必要はあるだろうか?
時間は21時すぎているし、明るいとはいえやめておいたほうがよさそう。
明日朝一でいこう。

それまでにやるべきことは、
・引き続き緊急連絡先につながるまで電話すること。
・日曜帰れない場合、飛行機のチケットが日程変更できるか調べる。
チケットのことは日本にいる家族に調べてもらおう。

日本時間の朝になるまで待って、
家族を起こして調べて欲しいことを伝えた。

明日は6時に起きて警察に行こう。
とにかく今日はもう寝よう。

どうか明日渡航書が発行されますようにと
祈りながら眠りについたAM2:00。

人生とはふいに暗転するものです。
(私の不注意のせいですが・・・)

_MG_8892
tuduku8SW

WRITER

閑香


特派員
時々旅人、時々写真家



特集記事

ここでは、各コンテンツには収まらない、様々な特集記事をご紹介してゆきます。
季節やイベントにリンクした企画や、
ちょっと変わった企画まで、 家や暮らしに留まらず、様々な切り口でお届けします
新しいコンテンツがここから誕生するかも?

NEWS & EVENTS

ALL