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21

Apr.2017

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スウェーデン旅行旅日記
「6日目 無限に広がる雲のような"可能性"は、反射して光になる」

前回までのお話>

faceSWmiki
南スウェーデン、中央部ウプサラと周って、
ダーラナ地方のレットヴィークという町にやってきた閑香とY子。

今日はレットヴィーク散策です。

そしてM美も日本を経ち、今こちらに向かっています!
5分で読める旅日記、はじまりま〜す!



花kei2
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6日目SW
朝、Y子の「M美が・・」という声で目が覚めた。
え?M美どうしたって!?

さて、ここでご説明します。
1日目でも少しお話ししましたが、今回の旅行は
友人であるM美が途中参加する予定なのです。

その集合は本日、レクサンドにて。

M美は海外の個人旅行が今回初。
にもかかわらず、飛行機の着くストックホルムではなく、
そこから電車で3時間半ほどのレクサンド集合、という鬼提案をしたのは、
そう、この私です。

そのためにM美は数ヶ月前から英会話にも行っていた。

しかしまあそれも冒険、大丈夫だろう〜なにしろヨーロッパだし!治安も良さそうだし!
と安易に考えていた私、本当にバカでした。
M美ごめん。
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黄色破線
というわけで、Y子の一声により急いでスマホを確認すると、
なんとーーー!!!

M美の乗る北京→ストックホルムの飛行機が2時間も遅延していて、
ストックホルムからレクサンドに向かう最終電車に間に合わないかも、と。
なんてこったーーーー!!
やばい・・大ピンチ・・・・

ていうか!!
その可能性全然考えてなかったけど、そりゃそういうこともあるよね・・
迂闊だった・・・

そしてこんな時になんだが、旅って本当に本当に、
こんな風に「無限の可能性」について思い知らされることが多いのです。
良い意味でも悪い意味でも、予想できない”if”の多さに感動すら覚えることが結構ある。

それはともかく!!
M美は今北京で待ちぼうけの状態。
一人なのに・・初海外個人旅行なのに・・
かわいそすぎるーーー!!すまんーーーーー!!!

とりあえずメールで連絡を取り合う。
うーーがんばれ・・・

色々方法を考えるけど、やっぱりもしも乗れなかったら
ストックホルムで1泊してもらうしかないだろう。
それで朝一レクサンドに来てもらう。
お金も余計にかかるし、心細いだろうな。
保険はきくのだろうか・・等々色々思いを巡らす。

でもとにもかくにも電車に乗れてほしい!
私たちにできることは祈ることのみ。

M美が搭乗する時間まで待機してから、身支度をした。

青色点々
昨日と打って変わって外は晴れている。
雲は多いけど深みのある広い広い空。
最後のスティックパンを食べて外へ。

まずは桟橋へ。
この桟橋が・・素晴らしかった・・・

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桟橋の周りの湖、180度鏡面。
湖に映る雲、青い空、
この光景どこかで・・・・ウユニ・・・

ボリビアのウユニ塩湖さながらの鏡面っぷり。
きれすぎるーーーなんじゃこらーーー!!
叫びながら写真を撮る。

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そして明日はこの桟橋に織物が・・

さすが625mの桟橋、終点までいくのになかなか時間がかかった。
一番奥は白樺の木が生えている小さな広場とベンチ。
本当に美しい。感動。

琵琶湖も長い桟橋作ってもいいかもしれないね。
知らないだけで、あるのかもしれないけど。

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視界の広さが素晴らしい。
折り返して帰る時は風が出てきたのか、さっきほどは鏡面ではなくなっていた。

次は教会を目指します。
湖から見えていて、結構な距離がありそうだとは思ったけど、
やっぱりなかなか遠かった。

でも途中の草木の全てが美しく見えて、写真を撮りまくる。

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到着した教会は、墓石に囲まれた
ちんまりと落ち着いた教会だった。
湖の見える墓地。

こんなところで眠りたい。

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教会の中はシンプルで地味め。
しかしなんと13世紀に建てられたというから驚きだ。

教会を出て町へ戻る。
遠い・・

脇目も振らずスーパーへ。
ついにピザ買います!!
いろんな種類があって迷うけど、ベジタブルピザにしました。

ほくほくと宿に帰り、早速焼く。
オーブンもあったけど使い方不明でレンジで。

10分後できあがったそれは超おいしそ〜!
野菜いっぱいのってる!

パクリと一口・・うまーーー!!幸せ・・
この味この味・・

2人で一枚ペロリと食べて満足。

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さて、腹ごしらえもしたので再び外へ。
昨日見れなかったアンティークショップと、本屋さんに地図を買いに。

ふとホテルの横のガーデニングショップをのぞくと、可愛い鉢があった。

持ってみると意外と軽い。
スーツケースで持って帰れるか・・・
悩みに悩み、ええいままよで購入。

割れずに持って帰れるかな・・
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次に行ったアンティークショップも素敵で、
古い手帳や額など買おうとしたら、
残念ながらクレジットカードが使えなかった。
現金をもう持ち合わせてなかったので、縁がなかったと思って諦める。

最後は昨日も行った本屋さん。
「オゲンキデスカ?」と昨日の東北大学留学経験者の店員さんに
声をかけてもらう。
昨日目をつけていた世界地図購入。

お買い物も終わって、宿に戻る。
少し休憩してパッキング。
出かけるらしい宿のオーナーがお別れの挨拶にきた。
おとなしいオーナー、優しいオーナー・・

宿が見つからなかった時は不信感も持ってたけど、
今は宿のこともオーナーのことも好きです。
でも名前の件だけbooking.comに修正願いを・・
黄色破線
パッキングも終え、昼間インフォで再度確認していた17:15のバスに乗るために駅へ。
しかし待てど暮らせどこない・・

始めは「日本でもバスって結構遅れるしねー」とか言っていたけど、
いよいよ30分経っても来なくて、
えーーなんでじゃーい!!わけわからん!!

わけわかんないけど、どうやら次は18:30のよう。
待つしかない。
ベンチに座って待つ。

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18:30前、今度こそバスがやってきた。
レクサンド行きって書いてる。
安心して乗り込む。

30分ほどでレクサンド到着。

実はレクサンドの宿選びをちょっと失敗してしまって、
どうやら今回予約した宿は、
車を持っている人のキャンプ用コテージみたいな施設で、
駅から徒歩はかなりきつそうなのだ。

2kmは軽くありそう。
でもがんばろう!

スーツケースをごろごろ押しながら、
なんとなくの感覚で北へ。
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が、なんだか様子がおかしくなってきて、
スポーツセンターみたいな施設に入ってしまっていた。

そこにいた人に宿の場所を聞くと、
横の道をこのまままっすぐとのこと。
しかしその道が砂利道!

うーーースーツケース押しにくいよう〜〜!
砂利に引っ張られる・・!!

でも早く行って宿のwifiでM美からの連絡があるか見なくちゃ。

森の遊歩道を、ゴロゴロジャリジャリ
重い足取りで歩く。
あまりの足取りの重さに(メンタルではなく現実的に)、
ふっと笑いがこみあげる。

まさか北欧でこんな大変な思いするとはなあ・・
どの国に行ってもいつも間抜けなことしてるなあ・・
などと思って。

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そしてふと周りを見渡すとすごい森の中に自分がいて驚く。
光が美しい。これぞ森・・!

いやいやそんなことに感動している場合ではない、
道を急がねば・・!
重いよ〜〜〜!!!

かれこれ50分ほど歩いて、やっと砂利道脱出!
舗装って素晴らしい〜!
こんなに軽かったかというほどゴロゴロが進む進む。

そして駅を出て1時間強、ついに宿に到着〜!!
サーモン点々
といっても、独立したロッジが立ち並ぶばかりで、
どこで受付をするのだろうか・・

坂を下りて探していると、
予約サイトの写真で見たレセプションの建物発見!
あったあった〜と近づいて行って目を疑った。

閉まっている。
そして「OPEN 11:00-15:00」と書いた張り紙が・・
え・・・??

予約サイトの紙を見ても23:00までチェックイン可と書いてあるのに・・!

辺りを見渡しても管理者は見当たらない・・
私達ちゃんと予約してきて、カードで支払いも済ませてるのにーー!!
どういうこと!?

いやしかしとにかくどうしよう・・・
M美との合流の件もあるし、ここでチェックインできないとか話がややこしすぎる。
うーー困った・・どうしよう、ピンチピンチ・・!

もうやだ〜〜!!
1時間ゴロゴロ押してたどり着いた先でこれ!?
とにかくなんとかしなきゃ・・

ちょっと離れたところに、レストランらしき建物が見えたので、
Y子にレセプションで荷物を見ておいてもらって、行ってみる。
しかしそこで絶望。
閉まっている・・誰もいない・・・どうしよう〜!!

途方に暮れていると遠くから「しずか〜!!」と声が聞こえた。
Y子が呼んでる!
急いで戻る。

するとY子の横に若い男が一人ぬぼっと立っていて、一応管理者のよう。
でも大学生のバイト的な雰囲気ぷんぷん。

とりあえず無事ロッジの鍵はもらえて、
「じゃ!」みたいな感じで去ろうとするので、
「ちょちょちょ!!今日この後また戻ってくる!?」と聞くと
「いやもう戻ってこないけど・・」との返答。

えーーーいないの!?
「じゃあ何か用事あったらどうしたらいいの!?」と聞くと、
「ここに電話を・・」とタクシーの電話番号だけ教えられ、
「wifiもフリーだから」とだけ言い残し去ろうとする。
もう何から何まで俺関係ないっす的なスタンス。

というか、そもそも忘れ物か何かとりにたまたま戻ってきただけ、
みたいな様子。
むしろラッキーだったか・・

不安はあるけど、仕方ない。
タクシー呼びたい時は、誰か泊まっている人に電話借りよう・・

青色点々
ひとまず渡された鍵でロッジに入る。
ロッジは完全に一軒家で、キッチンやシャワーもあって結構いいかんじ。
しかし今はそんなこと言ってる場合じゃない!
M美と連絡ーー!!
wifiーーー!!

部屋に入ってwifiの電波を探すもでてこない。
なんでだ・・
えーーどうしようどうしよう・・
このままwifiがつながらなかったらM美と会えるのか、どうなるのか〜!

焦りながら一度外に出てみると、
少し上のロッジでおじさんが外で立っているのが見えたので、
近づいて、「wifiつながってる?」って聞いてみた。

すると、つながってるらしく、しかしどうもかなり弱いみたい。
スカイプしたいならパソコン使っていいよ〜と言ってくれたけど、
残念ながらM美との連絡手段はスカイプではない。

レセプションの近くの方が電波あるよ、と教えてくれて、
お礼を言ってレセプションの近くにいくと、拾った!!
よかった〜〜!一応つながってる!!

でも・・M美からの連絡はきていない・・

この時20:30頃。
M美が乗る予定の最終電車は19:20頃発。

電車の中はwifiなかったし、
もし乗り遅れてたら空港かどこかでwifiを拾うだろうし、
そうだとしたそろそろ連絡があってもいいはず。

ということは・・
もしや乗れている・・のか・・!?
いやでも乗れずにホテル探し中という説もある・・

乗れていれば22:51にレクサンドの駅に到着する予定。
ひとまずM美に「21時半頃にまたメールチェックします」と送って
部屋に戻った。

それにしてもお腹すいた。

私、ここでついに、1合だけ持ってきたお米を炊いてみようと思うんです。
お鍋もあるし、炊くなら今だろう。
鍋での炊飯にチャレンジ。

その間にY子にお湯を沸かしてもらってカップラーメンも食べた。
おいしい。

そうこうしてたらお米も炊けたようで、
開けてみるとなかなかいいかんじ。
och campingという宿の名に恥じないキャンプ感。

マクドナルドでいただいた塩をつけておにぎりにして食べた。
うまーーーーーー!!
あ〜2合持ってくりゃよかった!
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サーモン点々
食べ終わって22時すぎ。
米を頬張りながらもちょくちょくメールチェックしてたけど、
やっぱりM美からの連絡はない。
これって・・乗れてるってことだよね・・!!??

タクシーを呼ぶ(おじさんに電話を借りて)か迷ったけど、
まだ外も明るいし、徒歩で駅まで行くことにする。
スーツケースなかったら余裕はなず。

行きとは違う近そうな道で向かう。
夕焼けがきれい・・
これで22時過ぎとは・・!

途中あわよくば駅に向かいそうな車に乗せてもらおうと
ちらちら視線を送ってみるも、
まあ止まってもらえるはずもなく、

しかし道を間違えないように集中してずんずん歩くと
20分ほどで行きに通った駅の近くの広場に出た!

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その後、無事駅到着。
M美が乗ってる電車が来るまであと数分・・
お願い・・!乗ってて・・・!!


ついに電車がきた!
ホームに滑り込む電車の窓を、
1両目、2両目、3両目・・・と凝視。


・・・・・

いた〜〜〜〜〜!!!!



M美がドアのところに立っている〜〜〜〜!!!
間違いなくM美・・・!!!
ああああ〜〜〜〜嬉しい・・・!!
本当に嬉しい・・・!!

ドアが開いた瞬間駆け寄って抱擁。涙。

神様ありがとう〜!!

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よかった〜〜〜!!

今日乗れてなかったとしても、明日には会えていたのだろうけど、
M美の心細さ、私たちの今日のしんどさ、ハラハラ、
全てひっくるめて、こうやって無事合流できたことで
清算できたという感じがした。

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喜びはひとしおだが、宿までのタクシーをつかまえなくては。
駅のロータリーには一台もタクシーはなく、
普通の車が止まっていたので近づいてみる。

お母さん、娘、娘婿(あとで聞いた)という3人が乗っていた。
窓を開けてもらって、
「すみません、タクシーを呼んでいただけないでしょうか」とお願いしてみる。

お母さんめっっちゃくちゃいい感じで、
「3人じゃなければ送ってあげるんだけどね〜」
と言いながらタクシーに電話してくれた。

でもなにやら長く話していて、切った後、
「来るのにすっごく時間かかるみたい。私が送るから乗って!」と。

いやいやそんな〜!申し訳ないです!
と一度は断るも、いいからいいからというお言葉に甘え、
娘、娘婿、猫ちゃんに降りてもらうことに・・
すみません・・・!

お母さん、明るくて、本当に感じが良くて、すごく嬉しい。
車だと一瞬で着いて、何度もお礼を言って、
でもお母さんは
「全然いいのよ〜あなたたちが旅を楽しんでくれさえすれば!」
と素晴らしい懐の深さ。
本当に助かりました!ありがとう!

私は心中で何十回目かの、旅先恒例
「日本に帰ったらもっと人に親切にしよう」という決意。
黄色破線
さあ、ついに3人揃ってロッジに。

積もる話がいっぱい。
私とY子はお茶、M美はラーメンとパンを食べながらここまでの経緯など。

M美はストックホルムには本当にギリギリに着き、
それはもうとんでもなく本気で走って
滑り込んで電車に乗ったらしい。

ああ、今日という日はなんという日だったのだろう・・
濃い一日だった・・
そもそも起きてる時間長すぎ。
現在深夜2時半。

とにかくよかった。
睡眠不足でふらふらだとしても、
明日はきっと素晴らしい一日になるだろう。
だって3人なんだもの!

しかしまだ外が薄明るい。
これが白夜・・?
今私はまさに白夜を体験しているのでしょうか。

なんだか夜が明けてきています・・

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WRITER

閑香


特派員
時々旅人、時々写真家



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