discovery Nara

13

Apr.2016

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B boy B girl が行く!
【飛鳥・桜井編 ~後編~】安倍文殊院・渡海文殊 聖林寺・十一面観音菩薩

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こんばんは〜、もりじゅんです。
今夜はお待たせいたしました、仏像!
【飛鳥・桜井編】の後編をお届けします。(前編はこちら
みなさま、ちょっと仏像に興味出ましたでしょうか?笑

飛鳥カリーで美味しいカレーと謎の飲み物を頂いた後は
安倍文殊院へ。



快慶作の国宝、日本最大の文殊菩薩

飛鳥カリーから桜井方面へ、車を走らせること約20分。安倍文殊院に到着です。
こちらは日本三文殊の一つとして親しまれており、学業成就の祈願に訪れる人も多いお寺です。

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安倍つながりがあるようで…

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絵馬を書くための机。左の「合格祈願」の  が  になっとるやん!この人は受かったのでしょうか…




こちらの御本尊は、「三人寄れば文殊の智恵」の格言で有名な
文殊菩薩で、日本最大(7m)、快慶作の国宝であります。
今回私は2度目の見仏ですが、初めてお会いした時はかなりの衝撃でした!
慶派の特徴である、写実的で力強いお姿・・、いやもう簡単に言うと
めっちゃカッコイイんですわ〜!クールビュティー!


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部長も可愛らしく御朱印集め。

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拝観料は700円と少々お高めですが、お抹茶お菓子付きです。




面白いフォーメーション!渡海文殊

ご本尊の文殊菩薩は、獅子に乗り4人の脇侍を伴う渡海文殊のお姿をしています。
渡海文殊(とかいもんじゅ)とはなんぞや?ってことですが、文殊さまが説法の旅に出られ
雲海を渡っている姿を表したものとされております。

獅子に乗る文殊菩薩を中心に、向かって左に維摩居士(ゆいまこじ)と須菩提(すぼだい)
右に獅子の手綱を執る優塡王(うてんおう)、先導する童子形の善財童子(ぜんざいどうじ)
で構成されています。

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境内に貼ってあった色あせたポスターでチラリとお見せします。



まず、この獅子に乗っているのが凛々しくてカッコイイ!そして、半跏で乗っている姿がまた良いです。
少し身体も細っそりしていて、少年のようなお姿?そしてふっくらとした丸顔に
端正でクールな目鼻立ち。格好良い、、しかでません。ファン多いと思います。

そして、その下の獅子の目線が〜、、かなりコミカル。こんな獅子今まで見たこと
ありませんでした。クールな菩薩との対比が面白い。私としてはそんな感想です。
先導する善財童子の動きのある姿や、文殊菩薩を囲むように配置された仏像は
ストーリーを想像させるかのような、舞台性があるんですよね。 あまり他では見られない、渡海文殊。
とにかく、何度でも会いに来たくなる文殊菩薩さまなのでした。

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すごい量の絵馬の前で記念撮影。みんなでのサイン。



✳︎ ✳︎ ✳︎ 仏像を知ってるかい?その☝︎☝︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎


上の写真で「いん」と申しましたが、印とは?
仏像の手の形や組み方を印相と言います。大体は略して「印」と呼びます。
仏像が手を使って表すサインのようなものです。
たくさんあって複雑なんで、基本の5つの形をご説明。

説法印せっぽういん・・・釈迦が人々に説法を説いた時の形。胸の前で両手を組み合わせた印で
          様々な形があります。私たちがしているのもその一つ。銭やで銭〜、ではないのです。

定印じょういん・・・心の安定を表わす身振りで、釈迦が悟りを開いたときの姿をとらえたもの。
           お腹の前で両手を重ねるのがその時の形です。
           今でも座禅を組む時こういうふうに手を組みますよね。

触地印しょくちいん・・・悟りを完成しようとする釈迦のところにたくさんの悪魔がやってきて
            邪魔をしようとした際、地面を指差して悪魔を追い払いました。その時の形。

与願印よがんいん・・・「願いをかなえてあげる」という意味で、手を下げ掌を正面に
            向けた印で、人々の願いを聞き入れ望みを叶える事を表わしています。

施無畏印せむいいん・・・「こわがることはないよ」という意味で手のひらを正面に向けて
            立てる形。人々の恐れを取り除き安心させる身振り。

こういうのも少し知ると、仏像を見るとき楽しくなるかも?ですね。

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参考資料:「仏像のひみつ」




フェノロサも賞賛、聖林寺十一面観音菩薩

さて、いつまでも観ていたい文殊菩薩さまではありますが、後ろ髪引かれつつ
次なる仏像に会いに聖林寺へ。車で約10分と、近い。聖林寺は小高い山の中腹にあり
静かで落ち着いた佇まいの山寺であります。

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小さな山門をくぐると、こじんまりとした本堂が



こちらにある目当ての仏像は、ご本尊である子延命地蔵様…ではなく
(もちろんこちらも、お顔のでっかい石仏さまでなかなか見応えありましたけど)
客仏である十一面観音菩薩像、国宝です。こちらの仏像はもともと三輪山・大御輪寺の本尊
であったそう。明治になると神仏分離・廃仏毀釈の嵐が吹き荒れる中、こちらの聖林寺に
運び込まれたそうです。

聖林寺に運び込まれるまで、長い間野に打ち捨てられていたという説もあり
フェノロサや「古寺巡礼」で有名な思想家、和辻哲郎も大絶賛の仏像でありますので
ドキドキと共に期待は膨らみます!


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本堂からさらに階段を上がった先の、観音堂へ



薄暗い中、ガラス越しの初対面。2メートルほどの大きさで、威厳に満ちたお姿。
優美な手先などは女性的に見えますが、肩幅もしっかりとして均整のとれた身体つきは
男性的に見えました。そして、お顔。なんだか少し険し目に見える気が..。
かなり切れ長の目が、鋭く感じます。あと、目の下に両方とも表面のひび割れ?なのか
ゴルゴ13のような線が入っていて、それもなんだか険しく見える要因なのかしら。
(あくまで私個人の感想です。笑)

こちらの仏像は「仏像の中で一番好き!」という熱狂的ファンもおり
歴史に翻弄されながらも、今こうして目にすることのできる貴重さも相まって
底知れぬ魅力のある仏像でした。


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かなり高額のタペストリー、そこに十一面観音菩薩のお姿チラリ。



こう言ってはなんですが、こんな小さな、参拝の方も少ないひっそりとした山寺に
超一級の仏像があるもんなのね〜、と感心してしまいました。人が少ないのをいいことに
みんなであーだこーだ言いながら、ゆっくりじっくり見れたのは良かったです。


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早朝からの見仏ツアーも終了。晩御飯にボリューミーなバーガーをみんなで食べて帰りましたよ♩




さてさて、前後編でお届けいたしました、B-boy B-girl の見仏記。
じゃ仏像見に行ってみよか〜、って少しでも思ってもらえたなら嬉しいです。
アメヒヨ読者はきっと奈良の方が多いですよね。周りには、嫌というほど仏像で
溢れかえってますよー。お宝をフラッと見に行ける絶好の環境です!
私たちもそんなに詳しいわけではありません。(部長だけは別格)
だけど、見出すとなんだか楽しい♩カッコイイし、美しいし、そしてやっぱり
心がなんとも落ち着きます。

季節のいいこれから、どこかへお出かけって時には
一つ、仏像見にく?っていうのもアリじゃあないでしょうか。ぜひ!



安倍文殊院 
〒633-0054 奈良県桜井市安倍山 
TEL 0744-43-0002 FAX 0744-46-3000 
午前9時~午後17時まで(年中無休) 
HP                       
聖林寺
〒633-0042 奈良県桜井市下692
TEL 0744-43-0005 Fax 0744-43-9505
午前9時~午後16時半まで(年中無休)
HP


 
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WRITER

じゅん


編集スタッフ
しゅふ



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奈良のイメージ。「鹿、大仏、修学旅行??」
ちょっと待って〜!奈良って、たしかに京都に比べたらとっても素朴かも。 だけど、まだまだみんなの知らない素敵なトコロがたくさんあります。 歴史、自然、食べ物、人。 「もっと多くの人に奈良を知ってほしい!」とアメヒヨスタッフが立ち上がり、 奈良の魅力をお届けするのがこのコンテンツ。
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