discovery Nara

12

Aug.2015

/

ギターの修理工房、O2 Factory《香芝》

guitar

こんばんは!ようやく奈良県民になりました、てんです。

最近は、一部アメヒヨメンバー達とギターのレッスンを受けたりとゆるーく大人の趣味を嗜んでおります。
一度挫折して以来放置していた古いギターと、素敵なアンプも手に入れたのですが
繋いでみるとウンともスンとも言わないではありませんか。
これはオペだオペだ、ということで、
香芝市にあるギターとベースの修理専門店「O2 Factory」を訪ねました。(※要予約)


w

工房は、駅から徒歩20分ほどの住宅地にあるのですが、
事前に連絡をしておけば最寄り駅まで車で送迎してもらえるので安心です◎
(※最寄り駅は、「JR香芝駅」または「近鉄五位堂駅」です。)


6130_1-1

現在、作業台兼窓口となっている空間を気に入ったというこちらの物件は、元々は薬屋さんだったそうですよ。
そして隣に見えます小部屋は機械室。
こちらには店主自作のマシンがあります。


original

NO.001 バフマシン

6062-3
いわゆるポリッシャーです。(爪をあてたらピカピカになります)
左右に研磨用の丸い布がそれぞれ何十枚にも重ねられたものが取付けられています。
木製のダクトもお手製なのですがサイズを見誤り小さく作ってしまったそう。
ですが、マシンにキャスターを付けて移動可能にすることで解決!

6089-1

①見えにくくてすみません。
スゥッと傷が入っています。

6092-2

②傷の部分を布が重なっているところに当てて磨きます。

6095-3

③わかりにくくてすみません。
スゥッと入っていた傷は消えました!



MACHINE/NO.002 ピンルーター


6100-10
これは木材に穴を開け、回転する刃で切削する機械。
実はすでに穴を開ける機械はここにもありますが、刃の回転が遅いので横方向に切ることができませんでした。
購入すると百万円もするそうで、またまた自作してしまったのだそう。
普通は手動でハンドルを回し刃を下ろすところを、足で踏むペダル式に改良するなどの徹底ぶり。




doryoku
元々趣味でギターを改造していた店主・岡村正樹さん。
上京し、ギター愛好家に名の知れた会社でギターの修理やカスタムギターの製造を手がけるなどの経験を経て ここ奈良で修理屋として独立しました。

「趣味を仕事にしてしまうのは辛いことの方が多い。」
そう話しながらも、この仕事を続けていられるのは「難しいことをいかにしてカタチにできるか」を考えて 挑戦することが楽しいのだそう。
先に紹介した自作マシンもそうですね!

ギターの修理でも、すごい状態のものが搬入されてくることもしばしば。
そんな困難に直面したときほど閃きが解決してくれることも。

例えばこんな事例。(Photo by O2 Factory)

hec200 ①ヘッドの部分が完全に折れています。折れた部分を合わせても隙間ができてしまっていて修復不可能な状態ですが。。
hec211 ②ヘッドを新たに製作し、それぞれにジョイントを施して接合することに。

hec218 ③塗装してしまえばもうどこが折れていたのかわかりません。
hec219 ④折れた元のヘッドから切り抜いたロゴを埋めこんで、完成!

私からすると、行程を知ってもここまで再現できることがまだ不思議でなりません。

「お客さんに直したところが分からないことが大事なんです。
努力したのが分かってしまうということは下手だってことだから。」

これまでのおもしろいリペア事例や自作マシンのお話はHPの「Repair Works」で詳しく読むことができます。
「ハイ、直りましたよ」とサラリとお返ししたあと、
こちらのコラムを読んだお客さんが「こんなことしてたのか!」と喜んでくれるのが嬉しいそうです。


6105-11
surechi
これだけのことができるのならギター1本作れてしまいそうですね。
「実は、今はもうやっていないけど、以前はオーダーでオリジナルのギターを製作していたんですよ。」
オーダーで仕上げる以上「これがお客さんにとっての最後の一本になってほしい。」との想いで作ってきた店主でしたが、 オーダーの際、ベースになるものを2種類のギターから選んでもらうのですが、それを弾いてさえくれない人も多いそう。
「弾かないと分からないし、オーダーをしたいだけのコレクターが多かった。」
道具は使ってなんぼです。
かと言ってお客さんにそれを強要することはできません。
ものづくりをする人なら一度は味わったことのあるジレンマかもしれません。
そうして今はオーダー製作を辞めてしまったのだそうです。


6088-9

修理してでも使いたいお客さんたちのため、
現在はリペア一本に絞って経営をしている「O2 Factory」。
その信頼もあり、遠いところだと広島から来られたお客さんもいるのだとか。(郵送では北海道からも!)

店主岡村さんは、言います。
「修理の専門店があること自体を知らない人が多い。楽器販売店へ修理に出す人がいますが、楽器すら弾けない人や知識のない店員もいます。うちでなくても修理を専門にしているところへ持って行って直接相談をしてほしいです。」


nanka
6053-1


ちなみに、私のギターはどうなったかと言いますと、、
何をやっても鳴らなかったギターが、「O2 Factory」でアンプに繋いだだけで鳴りました・・・。
店主も「どうしようもないですね。」と。
そりゃそうですよねー。
(自宅でMYアンプに繋いでも鳴りました。)
結果的に直ったので良かったです、ありがとうございました♩



「O2 Factory」は奈良県では唯一のギター・ベース修理の専門店ですが、 その他弦楽器の修理も受付けてくれるそうです。困ったときはまずは相談を◎



O2 Factory
〒639-0222
香芝市西真美3丁目16-4
TEL/0745-76-9159 ※要予約 徒歩/近鉄奈良線「近鉄五位堂駅」「JR香芝駅」から徒歩約20分
定休日 木・祝
営業時間 10:00〜19:30
O2Factory Homepage


WRITER

てん


編集スタッフ
カメラマン/デザイナー



discovery Nara

奈良のイメージ。「鹿、大仏、修学旅行??」
ちょっと待って〜!奈良って、たしかに京都に比べたらとっても素朴かも。 だけど、まだまだみんなの知らない素敵なトコロがたくさんあります。 歴史、自然、食べ物、人。 「もっと多くの人に奈良を知ってほしい!」とアメヒヨスタッフが立ち上がり、 奈良の魅力をお届けするのがこのコンテンツ。
「奈良、再発見!」がミッションです。

NEWS & EVENTS

ALL