discovery Nara

08

May.2015

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斑鳩を満喫!藤ノ木古墳の石室特別公開

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こんばんは、明日香です!

東大寺・奈良公園と並んで、奈良観光のメッカになっている「法隆寺」。
今夜はその法隆寺のすぐそばにある「藤ノ木古墳」のお話です。


|| 遠い? 近い? 法隆寺


以前にもチラリと書きましたが、奈良県には世界遺産が3つ。
そのうちの一つが「法隆寺地域の仏教建造物 」です。

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皆さん、法隆寺観光したことありますか??

私が初めて訪れたのは中学校の修学旅行。
奈良市内からバスに乗り込み、法隆寺の駐車場で下車。
境内を見学したらまたバスに乗り奈良市内へ、というルートでした。

バスにだいぶ長いこと乗ったわりにこれだけか、
というのが当時中学生の自分の正直な感想だったように思います。

奈良観光の際、頭を悩ませるのが一つ一つの観光地が遠いこと。

そのため観光バスなどで現地まで行き、メインの場所だけ見てまた次の地へ、
というツアーは多いと思います。
ですが、奈良在住10年にして感じるのは、
奈良の魅力は歩いてこそわかる!ということと、
時には電車を使う方が早い!こと。

JR奈良駅からJR法隆寺駅までは電車だとたったの11分。
法隆寺駅から法隆寺までは徒歩約20分となっていますが、
実は昔法隆寺のすぐ近くに住んでいた私は、毎朝徒歩で駅まで行ってました。
つまり、案外近いんです。

圧倒的な国宝数を誇る法隆寺をはじめ、
斑鳩の里はのんびり歩くのにとってもおススメです。
ぜひ一度電車やマイカーで訪れて、時間を気にせず古のロマンを感じてみてください!



|| 未盗掘の石室・藤ノ木古墳 


さて、本日のお話は超メジャー観光地・法隆寺ではなく、
すぐそばにある「藤ノ木古墳」。
6世紀頃に作られた円墳です。

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昭和60年に第1次調査が実施され、
世界でも類例のない装飾性豊かな馬具が出土したことによって、
一躍有名となりました。

更に昭和63年には石棺の調査がされ、
中から盗掘を受けていない埋葬当時のままの
2体の人物と副葬品が発見されました。

完全未盗掘の古墳というのは珍しく、
その時代の埋葬の儀礼を解明するとても貴重な史料となるため、
調査当時は大変話題になったそうです。
現在藤ノ木古墳出土品は国宝として
橿原考古学研究所附属博物館で常設展示されています。

そんな藤ノ木古墳では、毎年春と秋に石室の特別公開をしています。
いつもは入ることのできない石室に
足を踏み入れることができる貴重な機会。
お天気最高の『こどもの日』に行ってきました!


|| 春・秋の石室特別公開 



DSCF9604法隆寺の前で特別公開の案内をゲット
DSCF9603南大門の手前で左折。案内表示もちゃんとあります。


法隆寺から藤ノ木古墳まで、のどかな田園の景色の中歩くこと約7分。
一見小さな公園に見えるここが「藤ノ木古墳」です。

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この日は特別公開の日ということで、テントが張られスタッフさんもたくさん。
そして古墳の前にはそこそこ長い列が。
意外にもお子様連れのご家族も多かったです。

ただいまの待ち時間40分、を見て若干怯みはしましたが、
1400年間の隔たりからしたらそんなの些細な時間、と言い聞かせ最後尾に。

15名くらいが古墳に入り、しばらくしたら出てきてまた次の15名が入る、
という流れで見学は行われていきます。


DSCF9616 待ち時間にいただいた資料で直前の予習
DSCF9637待つこと40分弱。いよいよ石室内へ。


残念ながら石室内の写真撮影はNG。
どんな感じかというと、こんな感じになっています ↘︎ 。

DSCF9642ちなみにこちらは古墳の周りに設置されている案内版の一つ。石室内に入れなくてもこれを見ていくだけで楽しめます。

古墳の中に入ると一気に空気がひんやりしました。
石室内に入れる、と言っても実際に入れるのは半分くらいまでで、
奥の方はロープ越しに見るような形になっています。
中では係の方が古墳についての簡単な説明をしてくれ、質問にも答えていただけました。

あっという間に見学は終わりましたが、
古来よりずっと守られ続けてきた空間に一時でも入ることができたのは、
とても貴重で嬉しい体験でした。

石室特別公開は春、秋の2回(今年の秋の特別公開日は10/31(土)、11/1(日))ですが、
普段は入り口に設けられたガラス窓越しに見ることができます。
この辺りは日本の田舎の原風景のようなのどかな景色が見れるので、
ただお散歩するにも気持ちいいですよ。

DSCF9650


|| 古き良き道を通り再び法隆寺へ。 


念願の石室見学の後は、西里のまちなみを通って法隆寺に戻ります。

DSCF9664 法隆寺の西隣り、寺を支えた大工集団の本拠地だった地区。
DSCF9678建て直された家もあるけど、全体として趣のある素敵な通り。


古墳とは違い、過去から現在まで繋がっている人々の生活がそこにはあり、
連綿と受け継がれていくことの大切さを感じながら進むと、
目の前には法隆寺の西大門。

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古い町並みを経てたどり着くと、改めて感じる歴史の重み。
世界最古の木造建築物群がそこでは待ってくれています。
圧倒的ボリューム感のある法隆寺のご紹介はまた別の機会に。


今回は藤ノ木古墳のある西側をご案内しましたが、
法隆寺東院の北方には法輪寺、更に行くと世界遺産の一部でもある法起寺があります。
こちらものんびりとした道が続き、サイクリングにもぴったりです。

「はじめての奈良観光」がお済みの方、
ぜひ次回は半日、ゆっくり斑鳩を回ってみてください。


そうそう、藤ノ木古墳から発見されたお二人が誰なのかは、
実はいまでもわかっていません。

穴穂部皇子ではないかとも言われているそうですが、
確定はしていないそうです。

一体このお墓は誰のお墓なのか。
興味がある方はその辺りも推理しつつ行くと
更に楽しめるかもしれません。

一見ただのなだらかな丘でしかない『古墳』を楽しむ一番の方法、
それは「想像力」と最低限の「知識」であることは間違いないようです。

それではみなさま、おやすみなさい!


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藤ノ木古墳
〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺西2丁目1795番地
 法隆寺南大門前より西へ徒歩5分

法隆寺
〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
TEL.0745-75-2555
拝観時間 午前8時~午後5時(2/22~11/3)
     午前8時~午後4時半(11/4~2/21)
拝観料  一般1,500円/小学生750円

WRITER

明日香


副編集長
カフェナナツモリオーナー



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奈良のイメージ。「鹿、大仏、修学旅行??」
ちょっと待って〜!奈良って、たしかに京都に比べたらとっても素朴かも。 だけど、まだまだみんなの知らない素敵なトコロがたくさんあります。 歴史、自然、食べ物、人。 「もっと多くの人に奈良を知ってほしい!」とアメヒヨスタッフが立ち上がり、 奈良の魅力をお届けするのがこのコンテンツ。
「奈良、再発見!」がミッションです。

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