discovery Nara

12

Dec.2014

/

椿と萩の寺・白毫寺

DSC_6210
奈良とは元々縁もゆかりもなかったのに、
名前はなんとも奈良らしい、こんばんは、明日香です。

私が奈良に来て早10年。
基本歴史好き、お寺好きなので、
奈良に来てからあちこち行ったつもりだったのですが、
案外まだ見れていない物が多いことに気づく今日この頃。

アメヒヨを機にもう一度いろいろ奈良を回ってみよう!
ということで、今日は奈良市高畑界隈の散策へ。

SDIM2425
高畑(たかばたけ)は古くから続く春日大社の社家町。
新薬師寺や志賀直哉旧宅が有名ですね。
奈良公園や奈良町のすぐ隣ではあるのですが、
ここまではなかなか足を運ばない、という観光客の方も多いと思います。
かくいう私も、その1人…。
いつもJR奈良から歩くせいか、
奈良公園あたりで歩くのがしんどくなってしまうんですよね。

けれど、大正から昭和の初め頃に文化人の憧れの地だった高畑は、
今もなお、素晴らしい景色と、懐かしい町並みの残るとてもいい所。
ぜひ頑張って足をのばすことをおすすめします!
ちなみにJR、近鉄どちらの奈良駅からもバスが出ていますよ。

さて、今回ご紹介するのはそんな高畑にある古刹、白毫寺。

DSC_6157
恩田陸さんの小説「まひるの月を追いかけて」にも出てくるお寺で、
前々から気にはなっていました。
ちなみにこちらの小説は奈良を舞台にしたストーリーで、
お話自体も面白いし、奈良の周り方の参考にもなります。おススメ。

白毫寺は天智天皇の皇子である志貴皇子の
山荘の跡に建てられたと伝えられています。
現在は関西花の寺二十五霊場の第十八番礼所として
知られていて、天然記念物の五色椿と萩が有名です。

椿の見頃は3月−4月、萩は9月中旬頃ということで、
今回はまったくの時期外れ。
満開の椿や参道を覆う萩、きれいなんでしょうねぇ。

でも季節外れだからこそほとんど人のいない境内を、
じっくり、静かに、堪能することができました。
これ、アメヒヨ的思想ですね。

DSC_6216
DSC_6208
DSC_6211
DSC_6247
DSC_6270
DSC_6219

白毫寺には「本堂」「宝蔵」「御影堂」のお堂があります。

本堂にいらっしゃる三尊像は、
小さいながらも優雅なお姿がとても美しかったです。
脇侍のお二方がかなりの前傾姿勢で、
今にも立ち上がりそうな躍動感。

宝蔵には迫力満点の閻魔王坐像をはじめ、
太山王坐像、司命半跏像、司録半跏像など、
重要文化財の仏像がズラリ。
とても見応えがあります。

小さな小径「石仏の道」は本当に短い道ですが、
斜面に存在する素朴な仏様に見守られながら進むうちに
少しずつ安らかな気持ちになってくる感じがします。

DSC_6239
DSC_6246
DSC_6236

またこのお寺は境内から奈良盆地が一望できる景勝地でもあります。
葛城の山から生駒山まで、この日はきれいに見ることができました。
単なる景色としてではなく、
歴史というフィルターを重ね合わせて見ることができるのが
奈良の良い所。
空間と時間に思いを馳せる贅沢な時間です。

DSC_6262
DSC_6284
DSC_6278
入り口ではお守りや本などに混じり、
白毫寺ならではの椿の絵が入ったカード型のお守りや、
えんま様手ぬぐいなどが販売されています。

SDIM2415
DSC_6289

そして、お土産代わりに、帰りの参道からも素晴らしい景色。

DSC_6171

全体的に良い意味でこじんまりとしているお寺です。
お花の時期にぜひ来てみたい、そんな気はもちろんしますが、
今回みたいに時期外れにふらりと立ち寄って、
静かな環境の中、美しい仏様と景色に心癒されるのにも
ぴったりのお寺。

新薬師寺からは歩いて約15分。
今回私は車でお寺の前まで行きましたが、
かなり狭い駐車場があっただけでしたので、
行楽シーズン・お天気のよい日は徒歩でのお参りをおすすめします。

のんびりと景色を楽しみながら、
古の奈良の風情をお楽しみくださいね。

文・明日香  
写真・田村 広司




白毫寺
住所 〒630-8302 奈良市白毫寺町392
アクセス JR奈良駅、近鉄奈良駅 市内循環バス12分、「高畑町」下車徒歩20分
問合せ TEL:0742-26-3392/FAX:0742-27-6811
駐車場 なし
拝観・入館料金 大人400円 大学生400円 中・高校生300円  小学生200円 
時間 午前9:00~午後5:00

WRITER

明日香


副編集長
カフェナナツモリオーナー



discovery Nara

奈良のイメージ。「鹿、大仏、修学旅行??」
ちょっと待って〜!奈良って、たしかに京都に比べたらとっても素朴かも。 だけど、まだまだみんなの知らない素敵なトコロがたくさんあります。 歴史、自然、食べ物、人。 「もっと多くの人に奈良を知ってほしい!」とアメヒヨスタッフが立ち上がり、 奈良の魅力をお届けするのがこのコンテンツ。
「奈良、再発見!」がミッションです。

NEWS & EVENTS

ALL