家とコミュニケーション

07

Feb.2015

/

003 風とインスピレーションの家

DSC_9809

こんばんは、編集長たむらです。

個性的な家を紹介しながら、そこに住む人々と「家」の関わり
にスポットをあてたコンテンツ【家とコミュニケーション】。

3回目の今夜は、大阪府藤井寺市の家をご紹介します。

次にお宅訪問させていただける家を探していたところ、 
アメヒヨスタッフayaさんが「ぜひ紹介したい家があります!」
と推薦してくれたのが、今回お邪魔したマキさんの家。

マキさんは、ayaさん憧れの女性なのです。

撮影当日。

教えていただいた住所まで車を走らせて、
ゆったりとした敷地に入っていくと、
「黒い木箱」のような家と、大きなミモザの木。

むずむず…
早くも、好奇心が顏を出す。

ふと、千利休が愛した黒楽茶碗が頭をよぎりました。

「利休好みの黒、詫びておるのぉ…」とひとり呟く。

雨に濡れた静かな黒の佇まいが、
インスピレーションを刺激する。

…そんな描写はいいから、早く家を紹介してほしい??

はい、ごめんなさい。

それでは、お邪魔します〜。

DSC_9590

001 おもてなしの家 
「お邪魔します、はじめまして田村と申します!」

「ようこそ、どうぞお入りください。」

にこやかに招き入れてくださるマキさん。
リビングに足を踏み入れると、思わず声があがる。

「ス〜テ〜キ〜〜♡♡♡」

細部までこだわった家具や棚のディスプレイ。
すくすくと嬉しそうに育っている植物。
古い物と新しいものが融合した空間。

撮影しながら「ステキ!!」を10連発。

かわいいモデルさんを撮ってるよう。
写真写りの良い、清潔感あふれる美人なおうちなのです♡

DSC_9689
DSC_9659
DSC_9675

「人の印象は第一印象で決まる」

って誰かが言ってたっけ。
家もおんなじだなあ、とふと思った。

この家に入ってすぐに、ここに住む人の想いや温かさがわかった。

「はじめまして」だったけど、言葉はそう多く必要としないんじゃないかと思うくらい、
この家から、「おもてなしの心」を感じました。

撮影もほどほどに、マキさんが淹れてくれた珈琲でブレイク。


DSC_9750


 □藤井寺市内にある珈琲屋TERRAさんの
 まろやかブレンドコーヒーと、
 マスターお手製のシンプルなチーズケーキ。
 幸せな時間♡





この家は約8年前に、
ご主人さまの友人でもある、長妻工務店と建てました。

前回アメヒヨでとりあげた、藤井寺の素敵な「パンと暮らしのcoccoya」さん。
店舗の内装を手がけたのも、長妻工務店さんだそうです。

美味しい珈琲とチーズケーキをいただきながら
いい家だなあ…としみじみ。

///////////「ああ、ここにずっといたい」////////////


今からまだまだ撮影もしなきゃいけないのに…
すっかり寛いでしまいました。

さあ働かなきゃ!!



002 TRUCKの家具とりんご箱
DSC_9635
「TRUCKの家具が大好きで、もうずっと使っています」

と話すマキさん。

このソファはTRUCKの定番FKソファ。

TRUCKの黄瀬さんが料理研究家のケンタロウさんの為に作った
「For Kentaro sofa」。

一度腰をかけたら、もう立つのが嫌になるくらいフカフカです(笑)

いつかこのソファが欲しい…って思ってる人も多いのでは?
何を隠そう、ぼくもそのひとり。

この機会に、座らせていただきました。

DSC_9961 □このダイニングセットもTRUCKで購入。使い続けていくうちに木の表情が変わっていくのが楽しい。


DSC_9988 ■りんご箱を重ねて作った飾り棚
DSC_9748 ■パソコンデスクは白でペイントしました


<<りんご箱でDIY>>
とってもおもしろいのは、リビングには
TRUCKの家具と一緒に、お手製の家具も配置されています。

これらの手作り家具、実は「りんご箱」を活用しているのです。

しかもこのりんご箱、捨てるはずのモノだったものを貰い受けたそう。
なので、まさかの0円です。

キレイに洗って、ペンキを塗って。

手間はかかるけど、そのぶん愛着もわきます。

りんご箱を販売してるところもありますが、
運がよければ、農家さんやスーパーなどでも貰えることがあるそうです。


りんご箱を使ったDIYは、ネットなどでも紹介されています。

読者のみなさんもぜひチャレンジしてみてください。

DSC_9658

古いものと新しいもの。
完成された家具と手作りの家具。

住む人の手が入ると、部屋の温度がちょっとあがる。

「心地よい」と感じるのは、
そんなしかけが散りばめられているからかもしれません。



003 インスピレーションの源
DSC_0014

階段をあがって、2F奥のスペースへ。

ぼくが一番大きな声をあげたのが、このお部屋。

寝室兼、マキさんの仕事部屋です。

マキさんは、主婦でありながら
バッグやエプロンなどを制作する「TORORU」のデザイナーでもあります。

エプロン、とってもかわいいのです…私も欲しい!!

ここは、マキさんが制作に没頭する部屋です。

DSC_9797
DSC_9772
DSC_9844
ぼくはこの部屋がすっかり気に入ってしまいました。

ミシンは、ご主人様が服飾系の学生だったころに使っていたもの。
奥様に受け継がれ、今もバリバリ現役です!!

「モノ」が生まれる場所、手仕事の温度。
ここには魂が宿る。

マキさんのインスピレーションの源。


004 人が集まってくる家
DSC_9691

リビングは家族の憩いの場所。
普段は、ここで食事をとったり、こどもたちが勉強したり。

だけど、だけど。

この家は、月に数日だけ「暮らしの道具店」に変身するのです。

1月のオープン時は、
coji 『 旅のバザール ヒマラヤの冬支度 』を開催。

たくさんのお客さんがここを訪れました。

つぎのオープンは、4月下旬。

陶芸家イトウサトミさんによる「春 器だより」を開催予定です。

イベントやオープン日の詳細は、
HACO_TORORU公式ブログをチェックしてみてくださいね。


Processed with VSCOcam with se3 preset





□お店をオープンしているときのようす。
リビングがショップに。




<左右対称のこども部屋>

DSC_9897

続いて、リビングと廊下を挟んだ2つのこども部屋をご紹介。

この部屋は左右対称でおんなじ間取り。
こどもたちの永遠の夢、ロフトでございます。

マキさんとふたりして
「最近のこどもたちは幸せものやね〜」と笑った。

名称未設定-1

「時間を忘れるような空間を作りたい。」

住む人の想いがこの家を訪れた人にも伝わって、
また人が人をよび、この家に集まってくる。

縁が繋がってゆく。

「こどもたちがいつか巣立っていったら、この部屋をカフェにしてもいいな」

この家は自由自在に変化するハコ。

「初めから完璧じゃなくていい、好きなものも変化するから」



005 これから家を建てる人のために
DSC_9683

この家で暮らすにあたって、
普段から心がけていることをマキさんに聞きました。


「片付けること。」


確かに、キッチンもリビングも仕事部屋もこども部屋も、
どこを見ても整頓が行き届いていて、とても綺麗でした。


特に驚いたのがこども部屋。

こどもたちには、いつも片付けの大切さをお話しているそうです。


「部屋がぐちゃぐちゃだと、頭の中もぐちゃぐちゃになってしまう。
 身の回りをきちんとしてからじゃないと、モノ作りもなんだか力が抜けて、
 適当になってしまうんです。」



まっすぐで、正しい言葉。
胸にギュッと刺さります。

すべての人間生活はかたづけから始まります。

仕事ができる人は、整理整頓ができる人。

ぼくはもう、まったくだめですので
特派員のyuriさん(整理収納アドバイザー)に鍛えてもらおうと思います。(笑)

DSC_9629

最後に、これから家を建てようとしている読者の方に
この家を建てるときにこだわったポイントを聞きました。

//////////////////////////

【マキさんのこだわり】

□風の通り道をつくるため、窓を多く作った

□キッチンの収納、機能的な納戸をつくること

□デザインだけではなく、実用性も重視する


///////////////////////////

風が通る、気持ちのよい家。

そのために小さな小窓を多く作ってもらいました。

風の音。
花や木々の香り。

おだやかな風にのって部屋を風が通ってゆく。

植物はすくすくと育つ。


収納は洗面台やキッチンに至るまで、
徹底的にこだわり抜いて作ってもらったそうです。

見た目にも美しい、機能的な家。


DSC_9768

「渡り六分に景四分。」


作庭の際、茶室に続く庭の飛び石ひとつとっても、
渡りゆくための「用の石」であるのと同時に、
景色として美的でならなければならない。

これもまた利休の言葉です。
渡り六分に景四分は、利休好みの配分だそうです。

渡りとは『実用性』のこと、景とは、『美』。

「実用と美」のバランスの妙こそが大切なのですね。


お仕事でお邪魔したにも関わらず、
すっかり寛いでしまいました。

終盤は、ずいぶんとラフにお話させていただき、
とても楽しい時間でした。

丁寧に暮らすこと、家族との時間、自分の時間。

どれもとても大切にされていて、
優しい愛に溢れた時間が流れる家でした。

お邪魔しました、とても楽しい時間でした。


メッセージ

東川様 間取り


【date】

設計 長妻工務店
築年数 8年
構造 木造
床面積 1F 72.870㎡(22.08坪)
    2F 42.646㎡(12.92坪)
【写真、文 】
田村 広司


□アメカヒヨリカでは、 取材、撮影させていただける個性的な家を募集しています。

WRITER

田村広司


編集長
ナナツモリ代表/写真の先生/ディレクター



家とコミュニケーション

家にはそれぞれ性格があります。
家は住む人をとってもよく表しています。
家とコミュニケーションは、いわゆる「お宅訪問」のコンテンツになりますが、家や間取りを紹介してゆくだけではなく、住む人が家をどのように捉えて関わっているのかにスポットをあてています。《家はすなわち人》あなたにとって家(もしくは居住空間)ってどんな存在ですか??

NEWS & EVENTS

ALL