家とコミュニケーション

13

Dec.2014

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002 キッチンがまんなかにある家。 

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個性的な家をご紹介しながら、そこに住む人々と家がどのように関わっているのか?
にスポットをあてた「家とコミュニケーション」。

第2回目は「キッチンがまんなかにある家」と題し、
今夜は編集長たむらがお届けします。

奈良県、生駒市にある閑静な住宅地をぬけて、坂を下ると
どこかのどかで懐かしい、里山の緑色に風景が変わっていく。

そして、ナビが指し示した場所に到着。

「すっっっごいステキ〜!!」
ひとりテンションがあがるぼく。

深緑のガルバリウムの外観にかわいい煙突、積み上げられた薪。
そして、駐車場に停められたかっちょいい車…。

笑顔で出迎えてくださったのは、
ご自宅で天然酵母のパン教室「coeur」を運営しておられるKさま。
そう、ここは自宅兼お仕事場でもあるのです。

どんな物語が待っているのか、期待が高まります。
それではお邪魔します!

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001 うら山のある家、秘密基地。


建物は、知り合いの建築士の方にお願いすることは決めてました。
「この方ならわたしたちの好みを理解してくださるだろう」と。

場所を探すにあたって旦那さまのお仕事も奈良だったので、
奈良県内で探していました。

この場所をはじめて訪れた時は、
まだ周辺に家もあまり建っていなくて、
初めて建築士さんをこの場所につれてきたときには、

「この場所でほんとにいいんですか??」

と何度も確認されたそう。

Kさま夫妻は、周辺に里山が残るこの場所の環境がたいへん気に入り、
「ここに家を建てよう」と決意。

DSC_5927 自宅前の風景、まだ手つかずの里山が残る。

こどもたちは、学校から帰ってくるなり、
家のうら山に遊びにいきます。

こどもたちにとって、整備された公園ではなく、
里山で遊ぶことは「冒険」そのもの。

遊具はもちろんないので、自然にあるものを利用して遊ぶのです。

秘密基地をつくる計画も企み中なんですって☆

002 中心にあるキッチン


この家が、普通のご自宅とちょっと違うところは、
生徒さんを招いて月に7、8回パンとお料理の教室を開催しているところ。

パン教室以外にも、月に1回のイベントを開催しているため、
人の往来も多く、家族以外の人が使う機会も多いスペースなのです。

そのため、家を建てるときにキッチンを中心にした家づくりを考えました。

パン教室を行うための、大きなシンクや広い作業スペース。

こだわったのは、壁一面の、作り付けの大きな棚。
フードスタイリスト高橋みどりさんのキッチンにあった、大きな棚に憧れて作ってもらったそうです。

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DSC_5732 アメリカ、GE社製のガスコンロ

003 薪ストーブ、床材


家を建てた当初はなかったのですが、
「絶対に薪ストーブを入れよう!」と決めていました。

薪は、近くに里山があるので山の持ち主さんからわけていただいているそう。
天井も高くて広いお部屋ですが、体の芯から温まりました。

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床材には2種類の素材が使用されています。
玄関からキッチンまでの土間スペースは、モルタル仕上げ、
リビング部のフローリング材はミモザを使用。
床材と土間が絶妙なバランスで共存しています。

一般家庭の生活スペース内に、
モルタルを使用してるのって初めて見ましたがすごくかっこいい!

建築士さんに、モルタルのひび割れや、
足下が寒くならないか心配されたらしいのですが、
薪ストーブで室内はあったかだし、足下はスリッパをはくので全く問題なかったそう。

それに、モルタルのひび割れだってかっこいい!
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外の景色を取り入れるために、大きな窓を。
ゆくゆくは、窓からガレージ上部までウッドデッキを作る計画も。

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大きなリビングスペースからウッドデッキまで
段差なく移動できるようになると、
外でお料理食べたり、こどもたちが遊んだり。

ぼくの家じゃないのに、夢が膨らんでゆきます…笑

004 この家の個性


この家には、旦那さま作の作品がたくさんあります。
大きなテーブルやベンチも旦那さまの自作。

溶接が専門で、鉄製のドアと階段の手すりは建築士さんとのコラボ作品。
他にも、やかんやキッチンツールまで作っちゃいます。

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奥さまは、パン教室を始める前は、
フードコーディネーターのお仕事をされていました。
そんなKさまに、こだわりのキッチンツールを見せていただきました

DSC_5999 包丁だけでこんなにたくさん!!

ご飯は必ず、お釜で炊きます。
旦那さんがお仕事で遅くなる時、電気釜のように保温はできないけど
冷めてもとってもおいしいそうです。

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005 住む人のこと、夢。


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今回は平日でのお宅訪問だったので、
旦那さまや2人のこどもたちにはお会いできなかったのですが、

不思議な感覚なのですが、
この家にいると、自然と家族の存在を感じることができました。

撮影と取材で伺ったはずなのに、
友人として招かれたような、あたたかい心地よさを感じました。

家族みんなでサーフィンを楽しんだり、夫婦そろって車が大好きだったり。
随所にこだわりや遊び心がいっぱいで、
家族とおなじように、家が喜んでいるような感覚を覚えました。

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そして、家の隅々まで、
細かなところに、機能美を内包したデザインが施してあるのですが
そのひとつひとつが、自然体で、ちっともきどっていないんです。

「ああ、なんて素敵なお家なのでしょう」

と家路につくぼく。

将来的には、フードコーディネーターのお仕事を再開して、
この家で、撮影スタジオの機能も果たせたら…とおっしゃるKさま。

次ぼくがこの家を訪れるときは、 Kさまの料理を食べてみたい…食べずに帰れません!(笑)
そして、評判のパン教室にも参加してみたいなあ。

ブログにはおいしそうなパンやお料理の数々。
なんだかお腹がすいてきました。

奈良の方はもちろん、関西圏の方もチェックしてみてください♪

【天然酵母パンcoeur】

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神戸様 間取り
【date】
設計 SHU建築
築年数 4年
構造 木造
敷地面積 199.43㎡(60.43坪)
床面積 83.08㎡(25.18坪)

【写真、文 】
田村 広司


□アメカヒヨリカでは、 取材、撮影させていただける個性的な家を募集しています。
詳しくは、アメヒヨトップページのNews欄にて追っておしらせします!

WRITER

田村広司


編集長
ナナツモリ代表/写真の先生/ディレクター



家とコミュニケーション

家にはそれぞれ性格があります。
家は住む人をとってもよく表しています。
家とコミュニケーションは、いわゆる「お宅訪問」のコンテンツになりますが、家や間取りを紹介してゆくだけではなく、住む人が家をどのように捉えて関わっているのかにスポットをあてています。《家はすなわち人》あなたにとって家(もしくは居住空間)ってどんな存在ですか??

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